ピアノの発表会は素敵なファンイベント

おはようございます。衣紋凛です。

先週土曜日は、息子達のピアノの発表会でした。

発表会1か月前になると、曲の仕上がりが気になりだし、2週間前になるとこれヤバイんじゃないの?とヤキモキし、いらない口出しをして親子喧嘩になったり。
1週間前くらいには、もーどうにもならん、と諦めと開き直りの状態になります。

今回次男もピアノソロ初舞台だったので、余計に気を揉みました。
毎年毎年この時期になると、親の私だけが焦り、緊張し、当の本人は全く平然としているので、心配の空回りもいいとこです。

発表会当日、もーどうにでもなれの気持ちながら、息子達の番が来るとやっぱり若干手に汗握ります。
小学1年の次男の初舞台。
トップバッターでした。
ひょうきんな彼のお辞儀は、まさかの執事スタイル。
あの、片腕を曲げて胸に手を当てるスタイル・・・・
何故か足まで交差させてる・・・
どっと沸き上がる会場の笑い声。

もうその後の演奏は耳に入ってきませんでした。
曲名は、エルメンライヒの紡ぎ歌。


エルメンライヒ:つむぎ歌  pf. 中田 雄一朗:Yuichiro Nakada


なんとか最後まで弾けていたみたいです。

長男の演奏は、基本真面目な彼らしい正確な演奏でした。
曲名は、カバレフスキーソナチネOp13-1 1楽章です。


Kabalevsky - Sonatina opus 13 no. 1 performed by Amaral Vieira, piano


実は長男は去年、初めてコンクールに挑戦しました。
結果は二次通過なりませんでした。
出場前から感じていた事なのですが、長男の出す音は少し固く籠った音で、側で聴いてると大きな音なのに、ホールで離れて聴くと音が届かずとても小さく感じられるのです。
コンクールに参加してみて、それを再確認したのですが、私個人としてはとても愛すべき音なのです。

ポーンと遠くまで響き渡るピアノの演奏は、やっぱり素敵で憧れであり、長男にもいつかそんな音が出せる日がくればなと思っていますが、固くこもった少し神経質なピアノの音も今の彼らしいと思えるのです。

息子達がお世話になっているピアノ教室の生徒さんの中には、誰もが上手ねー!と思う華やかで素晴らしい演奏が小さな頃からできるお子さんも沢山いらっしゃいます。
その子達の演奏を聴くのも勿論すごく楽しみにしているのですが、ゆっくりしたペースで、どちらかというと音が控なお子さんの中にも毎年演奏を聴きたいなと思う子がいます。

Aちゃんという子が1年生で弾いた、ストリーボックのすみれ。

控えめで大人しく、でも可憐で魅力的な彼女のゆっくりで丁寧な演奏は、私の中でとても印象に残っています。
そんな彼女の今年の演奏は、ゲールの蝶々でしたが、驚くほどしっかりしたタッチで落ち着いた華やかさがありました。
小さな頃から知っている演奏家達の成長を知った時の驚きと感動は、今日までピアノを続けて演奏を聴かせてくれてありがとうの気持ちで一杯になります。

長男と同級生の男の子の成長もすごかったです。
あ、焦るじゃん~って思ったほど!

ピアノを続けることって決して簡単じゃないですよね、毎日の練習は面倒だし遊びたいし他にも忙しいし。
どんなに好きでもピアノやめたい、って一度は思う子も多いと思います。
それを日々励ましサポートできるのは、我が子である小さなピアニストの大ファンだから。

発表会は子供にとって、大勢の人前で自分を表現するという経験を重ねれる場。

親にとっては、最高のファンイベント。

ここまで育ててくださり、晴れやかな舞台を用意してくださる先生とがんばり屋の長男、演奏以外でもサプライズを与えてくれる次男に感謝です。